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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

遅い反抗期

現在21歳の娘が遅い反抗期のピークにある。

18歳くらいから始まりどんどん悪化していった。

酷くなるたびに、反抗が始まった年に家を出せばよかったと後悔する羽目になる。

 

もっとも、反抗するというのは自立の兆し。

でも激しいタグイは、自立したいけれど勇気もなく不安な子供に多い。

怖いからどこかにその恐怖心をぶつけるているのだ。

つまり、自分を守ろうとしていることの表れだ。

 

こういう場合は、母親がその激しい感情をぶつけられる「ゴミ箱」となる。

私は3人の子供の感情の「はけ口役」をずっとつとめてきた。

でもいい加減ゴミ箱役に耐えられない時もあり、口喧嘩に発展することも多かった。

可愛らしかった幼児期がまるで幻のようだ。

こんなに変貌して・・・可愛さなんかゼロ!いやマイナス!

目の前の視界に入ることさえ耐えられない!

そんな風に思ったものだ。

 

でも娘だけは違うと思っていた。

女の子は大変だとよく巷で耳にするが、

「ええ〜?うちにはないですよ。母娘の醜い争いなんて」と周囲の人に自慢していた。

でも、どうも間違っていたようだ。

18歳で変貌した。

 

娘は大学と業界でもまれたせいか、言葉遣いが

ものすご〜〜〜〜く汚くて乱暴で、チョー生意気!

だからニックネームはマシンガン。

これって、絶対ヤクザのアンちゃんの方がマシ!

おまけにわざと、とあるグループの人達の真似をしているうちに、それも癖になってしまった。

どんな家のお嬢様ですか?なんて言われても何も言えない。

母親が麻薬中毒で父親は誰だかわからないとか、いても刑務所にいる、

なんていうところのお嬢です。

と言っても皆信じるはずだ。

はっきり言ってわたしは恥ずかしくてたまらない。

 

それでも、一応外見が可愛いらしいので寄って来る男性は後を絶たない。

でもあの話し方。あれを目の当たりにしてみんなげっそりするのは簡単に予想される。

もっとも「負け組」と呼ばれている男性なら娘の言葉遣いなどなんとも思わないようだ。けれども娘はプライドが高くそういうタイプを毛嫌いしている。

 

一般的にアメリカの女性の話し方は、よく言えばカジュアル、悪く言えば乱暴で、男性とあまり変わらない人など捨てるほど存在する。

でも自分の娘が同じようになるとは夢にも思っていなかった。

焦ったわたしは娘に改善するように伝えた。立派な男性はそれなりのマナーのある女性を選ぶもの。それはアメリカでも同じ。仕事にもマイナス作用。

優しく言ったつもりだったけれども、激しく反発され、売り言葉に買い言葉で終点のない暴走に至ってしまった。

 

娘:仕事をするためにはそんな丁寧な話し方ではダメに決まっている。アメリカでは強くないと利用されるし馬鹿にされるんだから。

わたし:確かに。でも強いのと乱暴なのは違うと思うけど。

娘:(勝てそうもないと悟った娘は最後の札を出してきた)ここは日本じゃないの!それに、生まれつきなんだから変えられない!わたし(どちらかというとオレの方が訳にふさわしい)はこのままでいいんだから!このままで何が悪い?(開きなおるな!)

わたし:あなたがそういうならそれでいいんじゃあない。まあどういう結果が出るかお楽しみね〜(嫌味)。

娘:(目をぐるぐる回して)Whatever!!!!!

 

その言い方も全部チョー乱暴な言い方だったので、わたしは思わず切れた!

若い人の英語には耐えられない!

乱暴な言葉を聞き続けると自分の魂が傷つけられるように感じるのだ。

(ま、人のことは言えないのですが・・・。)

 

日本語では話し方のバリエーションが多く選択肢が多い。

その反対に、英語は単刀直入で乱暴な言い方に向いている言語だと思う。

でもそれがアメリカ人にとっては普通でも、日本で育った私には耐えられない。

 

ムカつきながら床に就き、夜中にインスピレーションが湧いた。

 

そうだ。

わたしはオシになろう!

 

翌日からオシになって相手は話しかけることが許されるけどわたしは一切声を出さないことにした。返事は紙に書いて渡す。書くのは面倒くさいので短い文しか書かない。余計なことは書かない。説教など書くのも面倒臭い。だから娘も怒る理由がない。よって娘の乱暴な口の利き方を聞かなくて済む。

まったくもって、いいことばかりの名案じゃあないの〜?

ついでに紙を娘に渡す時には(ひきつりながら)満面の笑みでやっている。

統一簡潔化のために夫にも強制参加を要請。

 

そう言えば、古のソロモン王もこんなことを言っていた。

さとき人は口をつぐむ。

口と舌を守るものは、その魂を守って悩みに 遭わせない。

 

これって絶対正しい。

娘が問題の根源と思っていたが、それは間違いで、それに反応する自分の舌と唇が自分自身の悩みの根源であるのだ。

相手と争いをしないためには、自分をまず変えるべきで、相手には何も注文をしなければ良いのだ。

投げられた野球の球は打って返すことはない。ストライクというのもあり。

これが私のインスピレーションだった。

 

いや〜。

家の中が異常に静かで平和!

あれは本当にインスピレーションだった。

 

娘は私と会話がほぼゼロになり、食いつく人もいなく、黙りこくった。

で、怖くなったのか、必死になって自己改善に努めている。

 

I mean it!

(母は本気!)

本気になった母は怖いんだよ〜〜〜!

 (でもいずれはオシはやめて蚊に変わるつもり。)

 

ドクダミママ至言

反抗期の子供の対応はオシになり黙り込むこと。

決して反応してはだめ。

なんなら耳栓でもどうぞ。