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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

Trappedー逃げ場を失う

 

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(出典https://indianexpress.com/article/explained/key-takeaways-from-harry-meghans-oprah-interview-7219996/

月曜日の朝にオプラ・ウィンフリーによるメーガン妃とハリー王子のインタビューを見た。

その中でメーガン妃がこんなことを言っていたのが心に残った。

 

彼女は豪華絢爛な宮殿の中に閉じ込められ、サポートもろくにもらえず、孤独を感じ、

逃げ場を失い、希望は完全に消滅し、どうせここから逃げれないなら死んでしまいたい、とさえ思ったらしい。

真っ暗な穴に突き落とされて出てこれない。

そうも言っていた。

 

その話を聞いていて、そういう風に思う母親も多くいるとふと思った。

自分もその一人だ。

 

子供たちがが小さい時も

大人になっても

かれこれずっと親というこの肩書に精神が閉じ込められてしまい、

逃げ場を失ってしまっているようかのように感じてきた。

 

子供たちが家にいて甲斐甲斐しく面倒を見ているときは、

精神的のみではなく物理的に閉じ込められていると感じていた。

でも今は、精神的に逃げ場がないと感じている。

そして生きている限りは逃げれない、と認める羽目になった。

 

それは子供のことが頭から離れないからだ。

だから今は半分諦め状態。

できることは子供のことが頭を過ぎったら、すぐに他のことに置き換えるだけ。

ただどんなに頑張っても完全に脳裏から彼らのことを消すことは無理なのだ。

 

だからサポートが必要なのだ。

 

じゃあ実際、母親にはどんなサポートがあるのだろうか。

ママ友と話すとか?

買い物をするとか?

カウンセリングにかかるとか?

でも何をしても完全に解き放たれた気分にはならないのが母親。

 

親になることは素晴らしいと言えるのはずっとずっと後になってからの話。

子育て中に、そういうことはなかなか言えないものだ。

でももし言っている人がいるとしたらそれは半分嘘に違いない。

または、そうありたいという希望的観測のもとに言っているのだ。

 

母はたとえ自分の心が折れっぱなしの状態でも子育てを続けないといけない。

メーガン妃も、心が折れたままだった。

でも顔では笑って時をしのいだ。

それが周りから期待されている行動パターンだからだ。

そういうことができる人を人格者と呼び

そういうことを常識とも言う。

常識に従える人を立派とも呼ぶ。

 

母も、作り笑いをして、その場その場をごまかし生きていくのが運命。

暗い顔をされると周りは迷惑だし、子供にも良くない。

だからどんなに心の中が不幸でも、幸福そうに笑って過ごさないといけない。

それが常識。

それができない女性は人間的にダメと罵られたりもする。

ネット上でも母親に対するバッシングは増えることはあっても消えることはないことから、やはり社会全体がそういう厳しい目でわたしたちを裁いているのは明らかだ。

 

すでに折れかかったヒビの入った我が心を修復するのは難しい。

うちの子供たちは皆家を出て一緒には住んでいない。

一人はハワイに、一人はアリゾナに、一人はイリノイに、そして一人だけで同州にいる(40分ほど離れたところに)

 

物理的距離は精神的距離につながると期待していたけれど100%そういうわけではなかった。

確かに同じ家にいるよりは楽だ。

それでも子供のことを考える。

これが母の運命。

 

そんなことを子供たちは知らない。

わたしの子供たちはなぜ母親が子離れができないかその理由を知らない。

ネチネチとしつこくうるさい親だと思っているようだ。

 

それをわかっているから当然あまり連絡を取らない。

自分は邪魔者。

彼らの世界からさっさと消えた方がいい。

 

母は子供の幸福を常に願うもの。

でも最近はそれもどうでも良くなってしまった。

そういう風に思うことを公共で(ブログで)大声で宣言することもいとわなくなった。

つまり人になんて思われようとそんなことはどうでも良くなったのだ。😅

 

彼らに幸福が訪れようが不幸が訪れようがどうでもいい。

母にはそれくらいのエネルギーしかもう残っていないのだから。

 

逃げ場を失った母はもう何かを望んだりと、そんなことさえおっくうになってしまった。

メーガン妃の言葉は心に染みた。

みんな大変なんだ。

 

番外意見だけど・・・

とは言っても、宮殿の中で悩んで死んでしまいたいなんて言っているのは甘えであるという厳しい意見もかなりある。確かにずっとキャンプ生活の難民の苦しみに比べれば、笑える話だ。ハリー王子の11歳で母を失った、なんていうことも大したことではない。東日本大震災で家族みんなを失い、友を失い、仕事を失い、お金も失い、街も失ってしまった人から見ればそれこそ「何を言っているのか」ということになる。

母国が戦地になり目の前で家が爆破され家族がテロリストに殺害された子供もいる。これこそトラウマ。コロナ禍により仕事を解雇になり、食べることもままならなくなり、食事は二日に一度、それもクラッカー一枚とか、そしてホームレスにもなるケースもある。その人たちから見たら、宮殿に住んで何を甘ったれたことを言っているのか?という意見に同意できる人は山ほどいるだろう。

 

彼らは現在、英国の王室から生活費はもらっていない。

ダイアナ妃からの莫大な遺産があったからこの現在の豪邸を買えた、ともハリー王子は言っていた。だからもらったのは’それだけ’

それで使ったのはそのうちサンタバーバラの豪邸の費用に

$17,7 million(1,593,000,000円)’だけ’とか・・・。😅

 

あの〜。’だけ’って簡単に言うけど、それってすごい金額😅・・・。わかってない。

ついでにハリー王子を守るためのセキュリテイー費を王室が払ってくれないから文句を言っていた。すでに彼らは英国の公務から退いているのだから、いただける権利はないということを彼らはわかっていない。米国に移り、普通の人として、経済的に自立して生きていくと発表したのは他でもない彼ら。息子のアーチーに王子という称号がないことにも文句を言っていた。あれ?普通の人になるんでしょ?それならそんなものはいらないでしょ?それにアーチー・ハリソンなんていかにもハリウッドの名前みたい。王子になってもらいたいならまず王子らしい名前をつけるべきでしょ。

要するに、国のための責務は果たさず自由に別国で生きたいけれど、王室の恩恵は受けたい、セレブのままでいたいというわけだ。ちょっと、それって望みすぎってもんじゃあない?そもそも王室は国民の税金により機能しているのだから、税金を払っている国民のために仕事をしない人に特別扱いなどできないのだ。わかってない!

世の中にはもっともっと大変な人がごまんといるのだ。苦しいって、毎日至り尽せりで、物理的には困っていることは何もない

世の中には物質的に困窮し、なおかつ精神的にも追い詰められている人がごまんといるのだ。

それに伝統の英国王室にお嫁入りしてアメリカのやり方を押し付けるな!(こういうところがいかにもアメリカ人!)

 

あああああああ。

やっぱり彼らにはわかっていない。😰

自分が世界で一番大変なのだというその妄想と姿勢がよろしくない。

そもそも、トランプ大統領だって嫌なくらいゴシップの種にされていた。キャサリン妃だってそう。でもそんなことを気にするようでは有名人にはなれないのだ。結局メーガン妃は繊細な女性なのだ。敵の陣地に自ら乗り込んでいったのは他でもない彼女。そこで生き残るか滅亡するかは一重に彼女の精神の強さにかかっていた。

差別されるしゴシップの種にされるなど誰もが分かっていたのに、本人だけが分からなかったのだろうか。まずそういう家庭にお嫁に行った自分の浅はかさに呆れた方がいい。タブロイドにけなされるのは有名人なら普通のこと。

彼らは人のために生きたいと言っている。けれど、本当に他の人にために生きると、自分の問題やゴシップなど気にもならなくなるのが普通。大体そんな時間もないし。

メーガン妃とハリー王子は本当に人を助けようと思っているのだろうか?

 

セルフ・コンパッション

所詮、人は自分が一番で自分が世界の中心。

「人のため」と言っても本当は「我がため」で生きている人がほとんど。

子供もそうかもしれない。

自分が全て。

 

でも親は違う。

親は子供のために生きている。

そしてその役目に終わりはない。

 

ハリー王子とメーガン妃は王室から逃げられたけれど(ゴシップからは逃げれない😅)、

親は逃げられない。

それが親の運命なのだ。

 

その運命を受け入れ逃げないで頑張っているわたしたち親はすごいのだ。😁

だから褒めてあげよう!!!!

わたしが神様に捧げられるものは何もない。

この子供達への犠牲のみ。

これを持って、義として欲しい。

確かに完全な母からは遠かったけれど

逃げずに留まり耐えたことだけでも褒めて欲しい。

そして頑張ったけど期待通りに行かなかったために落胆する自分自身をも、慰めてあげようと思う。

 

過去には戻れない。

未来もわからない。

あるのは今だけ。

だから今この時、自分自身に

「がんばったね」

「仕方がないこともある」

と言ってあげたい。

 

セルフ・コンパッション。

自分自身に対するあわれみや同情心。

大切だと思う。

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(出典:https://www.tillysnest.com/2020/11/geo-bird-cage-the-parakeets-get-a-new-home/)

かごの中の鳥。

自由を失われたかのような人生。

それでも精一杯美しい歌を歌うことができる。

それは今いるそのかごの中で精一杯生きること。

それによって、かごの外にいる他の鳥を幸せにしてあげることもできる。

その生き方も間違っていない。

 

ドクダミママ至言

閉じ込められて逃げ場を失っていると感じている母は多い。

かごの中の鳥のような状態。

それが苦しいと思うことも多い。

でも、

自分の置かれた境遇に幸せを見つけることもできる。

じっと耐えることも必要な時もある。

子育てがその一つ。