私の心の中から子供のことが消えることはない。
いつも心のどこかにある感じがする。
いい加減子離れしないといけないといけないとわかっているけど、実際はとても難しいと感じている。
でも思う。そんなことが果たして可能なのだろうか、と。
親と子供の物理的及び心理的距離は遠くなったり近くなったりはあるとしても
完全に離れたり忘れてしまったりはあり得ないのではないか。
それは親と子供の心は繋がっているからではないだろうか?
おそらく、切っても切れない何かがそこにあるのだ。
アメリカでこんなことがよく言われている。
「ママの頭の後ろにも横にも別の目が付いているのよ。だから何が起こっているか全部お見通しなのよ。」
私もこれには同感だ。
実は見ていなくても感じるものがあり、自分の子供に何が起きているか誰にも言われなくとも察知できるのだ。
これを直観と呼ぶ。
母の第六感と呼ぶ人もいる。
これで遠くにいる子供の事もわかる。
そのため心配もすごくする。
わかる理由は
子供が一時は自分の細胞の一部であったから?
そうかもしれない。
他の理由としてTheory of quantum entaglement(量子もつれ論)が考えられる。
これは量子力学の専門用語で、
つまり二つの素粒子がからみ合うと、例えどんなに遠く離れたとしても、つながりがずっと維持され消えることはない、という意味だ。
そして一素粒子に何かあると、もう一方の素粒子にも一瞬にして反応があると言われている。
親子の関係もこれに当たるかもしれない。
根本的には人間も何億という素粒子の塊からできている。親の素粒子と子供の素粒子は一時はからみ合っていた。だからどんなに離れていても、その素粒子同士の繋がりが消えることはなく、さらに子供に何かあると親にも反応があるのだ。
だから親は子供に何か悪いことが起きていると察知できるのではないだろうか。
結論的に言えば、
本当の意味での子離れというのは存在しないのだ。
子供は自分とは異なる物体であっても、素粒子の段階では切り離すことはできない。
それが現実で、真実でもある。
子供の自立のために親は子離れを挑むが100%の子離れは無理であると思う。
でもそれが当たり前なのでは?
どんなに距離的に離れてもどこかでいつも子供とくっついているのだから。
2種の素粒子の塊が離れていても影響を与え合っている。
互いに響き合っている。
それが永遠の自然の摂理でそれが正しい。
だから、たとえ干渉を停止したとしても
わたしが我が子を完全に忘れる日は永遠に来ないと思う。
素粒子がつながっているからだ。