人気ブログランキングへ (/head>

ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

ショック!成績はF?

f:id:MimosaPalette:20200126033808j:plain

らせん階段で寝ているニャンタ。僕は世界で一番優秀な猫!寝ることに関しては成績はいつもA!


うちには猫がいる。

時々ネズミを捕まえてくれる以外は何もしないで寝ているばかりだ。

でも何もできなくとも飼い主は最高だと思っている。まさにうちの猫の成績はA!

これを科目別にしてみると、

 

愛嬌:A

愛らしさ:A

柔らかい毛並み : A

目と鼻と口と顎と足のかわいさ:A

鳴き声の可愛いらしさ:A

死人のようにひたすら眠れる能力:A

コニュニケーション能力:A

飼い主に対する忍耐力:A

愛情表現能力:A

自己中心的能力:A

 

その飼い主はというと

恥ずかしげもなく世界で一番素晴らしい飼い主だと自負してやまない。

忍耐力:A

理解:A

自制:A

素行:A

問題に対する俊敏で的確な対応:A

条件抜き愛情:Aプラス

だから飼い主としての我々の成績は当然A!

 

でも・・・

 

もしわたしの母業に成績をつけるなら、間違いなくF!

とわたしは思っている。

開き直ってるよね〜。

でもこれほんと。

 

子育て中に毎日思った。

これって、わたしの最も苦手分野だと。

日々自分の自尊心がガラガラと音を立てて崩れていって行くように感じていた。

それなのに瓦礫の中にあってもこの子育てを続けないといけない辛さ。

言葉に表せない気持ちだった。

 

わたしは大した頭ではないのに、あまり役に立たない学歴だけはある。

博士号なんて子育てに比べれば簡単。

自分のことはある程度努力すれば並みの結果を出すことはできる。

でも子育てとは、自分以外の人間が関わっている。

はっきり言って

努力がどうとかいう問題ではないのだ。

 

いつもつくづく思っていた。

女性が男性と同じ教育を受ける理由はなんだろうか、と。

学校教育で母業に役に立ったと思うのは家庭科の一部と読み書きそろばんくらいだろうか。

だからわたしは学校では最も大切なことを学ばなかった。

それは子育てについて。

家庭科では子供の成長とニーズについて大まかに触れただけである。育て方について学んだ記憶はゼロ。

 

子育ては洋裁とか料理とか掃除より困難。

それは上記は技術的な類だから学ぼうと思ったら学べる。上達も約束できる。

でも子育ては技術ではなくアートだ。

 

で、わたしの学士号と修士号はなんと

美術!

つまりアート!

 

それなのに子育てのアートはできないのだ。

長くやっていても上達は約束できない。

 

結局、わたしにはできない。

できない。

その言葉しか出てこなかった。

 

大学の専攻に親業というものがあるなら科目はこんな感じだろうか。そして私の各科目の成績もこんな感じになる。

忍耐:F

理解:F

自制:F

素行:F

問題に対する俊敏で的確な対応:F

条件抜き愛情:C

(F➕F➕F➕F➕F➕C)➗6F。やっぱりFから抜け出せない。

 

これで見ると、わたしは学校制度の中でいうと「落ちこぼれ」以下だ。

つまり落第。

この現実はわたしの自尊心を粉々に砕いた。

 

それで落ち込んでいた。

それもずーと。

 

ある時、友人に言われた。

子供が30歳くらいになるまでは自分に成績をつけらたいけないよ、と。

、それならまだまだ時間がある!

 

そうか。30歳ね。

それを聞いて少しは気が楽になった。

でも、30歳になってもFだったら?

その時は、それは親のせいではない!

と友人は言っていた。

 

でも思うに、わたしのように感じている親は多いのではないだろうか。

それぞれの状況にうまく対応できない自分に対する落胆。

子供が思い通りにいかないことに対する落胆。

子供もFかもしれないけど、自分はもっとFである。

子供がちゃんとできないのは母親の責任だと自分でも思っている。

それは子供が何歳になっても同じで、万国共通の母の気持ちだ。

 

誰が成績をつけるわけではないのだが、

母親は誰に言われなくとも自分に成績をつけるきらいがある。

それは簡単には捨て切れない原始的または動物的属性かもしれない。

そして成績の基準は属している社会が影響していることは明らかだ。

 

成績というものには、そのものさしと基準が関わっている。

誰のものさしでどういう風に測るかが問題。

「成功」の基準をどこに置くかが問題。

基準を高くすれば、自分も子供も当然F。

でも基準を低くすればAかもしれない。

どこから見るかにもかかっているように思える。

 

今でもFという成績を私の脳裏から拭うことは難しい。

でも以前よりは随分改善してきたように思える。

それは自分をいたわる事も大切だと思えてきたからだ。

 

ご苦労様。

成績なんてないですよ。

努力だけで、Aプラス!

 

**************************

ドクダミママ至言

自分と子供に成績をつけてはダメ

(最高30歳までは。その後は親には関係ない。諦めるべし!)。

測るものさしを変えるべし。

測る基準は自分と子供のものさしで決めること。