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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

プロになれない

 

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裏庭に住んでいる可愛いウサギの子供。うちの畑に入ってきてほうれん草

をほとんど食いらげてしまった。だからうちの猫に追いかけ回されている。

ウサギはプロの泥棒。猫はプロの警察官。

 

母業はプロの仕事だろうか?

仕事は長くやっていれば次第に慣れていきプロとなっていく可能性が高い。

それに反して

母業はなれない。

 

母業はアマチュアだ。

仕事として対応した方がいいと以前に勧めたが、

それは精神的な面で仕事として捉えた方が楽という意味だった。

でも母業は仕事ではない。

 

それは

母業は

いつになっても

何年続けても

プロにはなれないからだ。

 

これが母業というもの。

 

どんなに本を読んで勉強してもなかなかレベルが上がらない。

なぜなら

している仕事の対象も内容も常に変化するからである。

困難性と複雑性と突発性において

敵う仕事は他にない。

 

ずっと同じなら対応にも慣れプロも可能かもしれない。

けれどもそうではないのだ。

 

子供は常に変化を遂げ、思わぬ事件が多い。

それにとっさに対応しないといけない。

どうやって?

それは難しい。

 

事件を未然に防ぐことはできない。

一時的にできてもずっとは無理だ。

押さえつければ反抗して結局また事件を起こす。

そして結局親はまた問題に直面しないといけない。

 

心が休まる時はないのだ。

 

こんな風にいつになってもプロになれない仕事を長年続けていて

落ち込まない人っているのだろうか?

 

結局プロにはなれない。

それならプロになろうなんて思わない方がいい。

立派な母になろうなんてやめた方がいい。

そもそも世の中のどこを探してもそういう人はいない。

 

確かに

優しい母はいる。

思いやりのある母もいる。

強い母もいる。

賢い母もいる。

でもプロはいない。

 

創世の初めからプロの親などいなかったのだ。

それが普通。

あなたは普通の親。

プロになれなくともいい。

100点満点の親はいないのだ。

 

ちなみに私は修士号が英国だった。

当然100満点を目指して頑張っていた。

ところが100点満点が絶対に無理である(満点どころか70点も危ない状態!)ということが最初の学期ですでに判明した。

その理由とはこれであった。

 

英国の成績のつけ方はものすごく厳しい。

でもAが70点から始まる。(おお、いいじゃじゃ〜ん!などと楽観視するべからず)

実はこの70点を取るのがものすご〜く不可能に近い。😭

だから当然80点なんて誰も取れない。

C(50点)が取れれば優秀と言われる国だ。アメリカの大学院でCなんか取ったら退学が待っている!

評価は一学期にたったひとつの最後の提出物により評価される。最初に担任が評価し、その評価がフェアかどうか、部で評価され、その後国の評価団体に回されて確認されるシステムだ。そのせいか辛い評価しかもらえない。欧州も豪州も皆これだと聞いている。

努力は評価されない。

なんども辞めたいと思ったくらいこの英国の成績のつけ方がいやで堪らなかった(おまけにはっきりしない国民性で的を付いていない説明が多くイライラしていた)。

でも英国では私の成績は問題などないのだ。よって、アメリカではとんでもない成績だけれどもよその国の評価によるとマシということになる。

こんな風に評価の基準は所変われば品変わる、で気にするべきものでもないのかもしれない。

 

だからどのくらいのレベルがプロレベルかというのも様々であると言える。

 

ドクダミママ至言

母はプロでなくていい。

プロレベルになどそもそもなるのは不可能なのだから。

プロになるのではなく

ハッピーな母になるという目標の方がいい。

ハッピーな母になれれば、子供に優しくなれる。

些細なことで怒ったりもなくなる。

 

プロになるのではなく

今おかれた環境がたとえどうあっても

子供がどういう人間でも

それに負けない精神力を養うという目標の方が達成しやすいようだ。

 

親は子育てでたくさんの失敗をする。

それが普通。

うまくできない自分を受け入れることは

ハッピーになるために必須なのでは。

 

プロじゃなくて、ハッピー。

それが完璧じゃないけど”いい親”の基準かもしれない。