昨今とてもはやっている流行語がある。
アメリカから輸入されたものだと思う。
その流行語とは
毒親。
毒親って一体なに?
そもそも、人類の歴史を振り返ってみて、つい最近までその言葉は存在していなかった。親が完全でないといけないなんて誰も思っていなかった。不完全が普通だと思っていた。そういう時代がほとんど。
今の時代の子供の立場にある人は、この「毒親」という言葉に振り回されているように見える。
みな自分の人生がうまくいかないのを親のせいにしている。
(気持ちはわからなくもないけど・・)
毒親記事を読むたびに、どんなに自分の親がひどいかを確信し、その思いを強固にしていっているのだ。
結局親と離れても親と離れられず、その「毒親」という意識に振り回されているのが現実ではないだろうか。
まずこの毒親って・・実はどこにでもいる。
アメリカにだっている。
理想的には、大人になったら自分で自分を変えていくように努力しないといけない。
いつまでも親のせいにしているなんて大人のすることじゃあない。
殺されそうになったなどという経験でないなら、育ててもらったことだけで感謝すべきだと思うけど。
その道の専門書も「毒親からどうやって解放されるとか」とかうるさいくらいあるが、
そんな本を読んでも簡単には解決はしない。
読めば読むほど、その毒親と縁が切れない。
過干渉と無視?
それって普通。
親になってわかったことがある。
親になるってすご~い大変なことだと。
そもそも親って親業だけやってるんわけじゃない。
大人って忙しいだ。
みんなどうしていいかわからなくてやっているんだ。
そんな親も本当はいい親になりたいのかもしれない。
いつも試行錯誤で心配ばかりしている親が毒親になりやすいケースも多い。
逃げてしまう人もいる。
最低かもしれない。
それはわかる。
確かにひどいケースもある。
でも親がいるだけで感謝かもしれない。
わたしは両親が4歳の時に突然死んでしまった。
父が夜中の11時に亡くなって母が翌日の正午くらいにいきなり心臓が止まって亡くなった。
一緒に住んでいた祖母も1週間以内に亡くなってしまった。
だから里親と養護施設で子供時代をずーと過ごした。
天涯孤独だと言われていた。
虐待なんて当たり前。
無視?
それ普通。
私の子供時代など、それこそほとんどが毒環境だったと確信している。
でもその当時にそんな言葉は存在していなかったし、
わたしは自分を面倒見てくれた人々や環境に感謝している。
確かに理想からはかけ離れているかもしれない。
でも「なんで自分だけが」みたいなことは思ったことはない。
生きていくだけで精一杯でそんなこと考える時間がなかったのだ。
それに、
大切なことを学ぶためにその経験が自分の人生に必要なことだったのだと納得している。
だからあれで良かったのだ。
あの子供時代で感謝している。
自分の与えられた環境で頑張るのが自分の人生の使命だと思っている。
はっきり言って毒親がどうとか文句言っている人は甘えていると言われても何も言えないかもしれない。
養護施設には、毒親でもいいから親が欲しいという子もいる。
親と一緒に暮らしたいけどできない子供たちが一生懸命生きている。
涙をこらえて生きている。
そういう話を聞いて恥ずかしくないのだろうか。
親のところより養護施設の方がいいのだろうか。
確かにそっちの方がいい場合もあるかもしれない。
でもいつもっていうわけではない。
毒親に育てられたから自分はこうなんだ、ってね、
自分には全く非がないような言い方だけど、
そんなこと言ったって解決なんてしない。
責任転嫁は解決にはつながらない。
こんな親なんか、と恨みに思ってるみたいだけど、
それなら孤児はどう?
孤児の方がいい?
人は理想的で問題のない人生を幸福というけど、本当はそうじゃない。
だいたいそんな人生は存在しない。
だから嫌な親かもしれないけど、
それがあなたの人生の課題なのだ。
毒親がどうのこうのと言っているうちは多分前進や成長なんてないと思う。
それを言っている限りは言っている本人が一番不幸なだけ。
最初に、被害意識は捨てた方がいい。
誰かが悪くて自分は間違ってないという考えを捨てた方がいい。
現実としてそのままただ受けいれること。
2番目に、全ての出来事に意味を見つけること。
そうすれば、心がもっと軽くなれるのではないだろうか。
3番目に親を赦してあげること。
人間はみな不完全なんだから。
自分だって完全な親になんてなれないって親になったらわかると思う。
親を赦してあげれるまでは何冊本を読んでもだめ。
感謝することなんてない、とは言わせない。
親のいいところを探して、
見つからなかったら赦して、
その経験から何かを学ぶしかない。
人を赦せない!
なんて、文句を言っている大人だけど子供みたいな人の方がよっぽど人間的に問題ありだと思う。
わたしの友達にもいる。
一流私大出身で、フランス語専攻。
でも講義に一度も出たことがないと開き直って言っていた。
彼女はずっと父親を毒親と呼んでいる。
自分がこんな風なのは父親のせい!といつも言っていた。
(悪いけどほぼ全部自分のせいです)
でも彼女の高卒のサラリーマンの父親は娘のために全学費を払っていたのだよ。
娘は遊びボケていると承知でね。立派な親じゃあないの。
わたしだったら、そんな娘に学費援助などとっとと打ち切りにする。
心の中で40も過ぎて何をいっているのか。と思った。
そもそも、彼女が毒親と呼んでいる父親にだって毒親がいて、その毒親にも毒親がいる。
負の連鎖なんだ。
お父さんのせいばかりじゃあない。
それにお父さんはすごく苦労していてきっとつらいことが沢山あっていやな感じの人間になってしまったのだ。
大人ならそういう見えない部分を見てあげないといけないように思う。
もし理解できなくとも、赦してあげないといけない。
自分がどうしても赦すことができないなら、一生そのままだと思う。
親がこの世から消えた後もそのまま。
それでいい?
舅もそれだ。死ぬ2週間前まで30年も前に亡くなった自分の母親の悪口を言っていたなあ。自分の性格が悪いのは母親のせいだそうだ。😰
80歳でもそれですか?
自分のせい。
全部。
それでも母親の葬式では大泣きしていた。
変なの。
嫌いだったんじゃなかったの?
職場の同僚に、ギャンブルに手を染め、借金を抱え、それなのに仕事は勝手に辞め家に全くお金を入れない父親がいた。だから同僚は高校生の時から家に生活費を入れていた。これなんかまさに毒親。家計を支えるために大学も諦めたと言っていた。
でも恨みに思ってないそうだ。
自分の人生は自分で切り開いていくもの。
親がどうのこうのと言っているレベルではもうそこでだめ。
実際、育った環境がどうでも、偉業をなしている人もたくさんいる。
毒親の子供が嫌なら瓦礫の中で生活している孤児の方がまし?
発展途上国にはそういう子供が沢山いるけど、生きるのに一生懸命だね。
毒親がどうのとか言っている暇もない。
独裁者がどうのと人のせいにしている場合じゃあない。
今日の食料の心配をしないといけない。
だから言い訳にしか聞こえない。
現状が嫌なら自分でどうにかしろ〜〜〜〜!
厳しい言い方かもしれないけれど。
これが本音。
でもこれを読んで気を悪くしないでね。
親なんてみんな立派になどなれないのだから。
だから親を代表して謝ります。
ごめんなさい。
毒親の影響で苦しんでいるあなた。
いつかその苦しみから抜けられる日が来ますように。