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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

子供の自尊心の有無を左右するの親だけだろうか

 

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「僕はばか」(https://medium.com/@oksanasalvarovska/say-goodbye-to-low-self-esteem-and-become-self-confident-4-best-tips-f3802947b6d3)

 

子供の自尊心。

それは自分を尊ぶ心。

自己肯定感とも呼ばれている。

 

それを上げるのは親だけのように思われている人がいるようだ。

しかし、現実には親だけではない。

 

子供は家庭だけでなく社会の影響を受ける。

例を挙げるなら学校とか友達とか。

 

だから子供の自尊心が低い理由を親だけのせいにするのも問題であると思う。

特に学業がおぼつかない子供は

自尊心が粉々にされることが多い。

 

いくら親が、そのままでいいよ、と言っても、それは慰めでしかなく、

子供自身は

自分が標準より低いことを認識している。

だからいくら褒めてもそれには信奉性がなく

子供は頭がいいから’親がわざと言ってくれている’と思っているものだ。

 

いいんだ、できなくても、と言えば。

それは子供がダメであることを認めていることになる。

反対によくできていると言えば

それは嘘になる。

’嘘’と’おだて’、と子供はわかっている。

 

子供の生まれ持った個性も大きい。

繊細で傷つきやすい個性を持った子供は昔からそうだ。

何が特にできなくても気にしないように見える子供もいる。

でも自尊心が高いかというとやっぱりそれも違う・・・。

 

子供は自分の中でわかっているのだ。

自分の足りないところを。

 

集団行動が課せられる状態では他の子供と比べるようになって当たり前で、

比べて上位にいれば自尊心が高まり、

下位にいれば低くなる。

それを親が防止することは難しい。

 

やっぱり子供の自尊心は親だけに責任があるわけではないのだ。

さまざまな子供を取り囲む周りの影響も大きい。

そして子供の個性もある。

 

そうではないだろうか。

 

ただ親の期待が高すぎるとそれに応えられなくて自尊心が下がることはある。

この点では親が要因となる。

 

我が家の元次男

元次男は勉強が苦手だった。

理由は遺伝子。

舅が同じケースだった。

だから舅は自尊心が考えられないほど低かった。

それもあり、親は舅にとても似ていたこの息子のことを案じた。

 

親は息子の自尊心が低くならないように

ありとあらゆる助けの機会をあげた。

自尊心を高めるには得意なことを見つけて成功を味わうことが大事。

成功は成功を生むとも言われている。

だから多くのサポートをあげた。

 

体操の習い事をさせグループで一番になり選手権大会にも出場。

テコンドーでは黒帯ももらった。

脳の発達のためにと音楽もさせた。

勉強も親が助けて本人はそれなりに諦めずに頑張っていた。

でも親はオールAなんて期待していなかった。

Cでもそれが本人のベストならそれで親は100%満足だった。

 

でも・・・結局

周りと自分を比べるようになり自分の足りないところばかりに焦点を置くようになり

自暴自棄になっていった。

いくら励ましても親の励ましなんて聞いてくれなかった。

どうせ親だから言っているのだろうと思っていたようだ。

 

彼は他の人の最低20倍は努力しても上位どころか真ん中にも入らない・・・。

彼はそのフラストレーションを母親のせいにした。

「誰かが自分のことを毎日馬鹿と言っていたから」というのが彼の言い癖。

どうもそれは母親とか・・・。😰

 

いや実は誰も言っていない(と思う)。

言っていたのは当の本人なのだ。

できなくて苦しんでいた張本人は彼。

自分で自分に言っていた。

つまり日々そう心から感じていたのだ。

 

でも母親が言っていたと言っていた。

しょせん全部わたしのせい。

いつも・・・。😰

 

わたしは理解の遅い息子のために「これを試し、あれも試し、手を替え品を替え」と助けてあげようとしたけれど、それが彼にとっては「できないという事実」を証明することであったのだ。(頭のいい子は自分で全部解決できるけど・・・)

さらに元々自立心の高い彼は年齢が行くに従ってさらに自立心の塊となり、親の助けを嫌がるようになっていった。でも彼は親の助けがないとよくできない・・・。

 

息子はできないのではなくて、「普通」と言われる脳の発達段階より遅れをとっており、学校のスピードについていけないだけだったのだ。時間をかけて自分のレベルでならちゃんとできた。

でもその時間をかけるってかなりかけないといけない。知識や原則が脳の中にしっかり潜伏し浸透し、完全に理解に及ぶまで時間がかかるのだ。でもその時間を十分かけれればいずれは理解まで到達が可能だった。

 

でも学校はそんなのは待っていてくれない。

そして親はプレッシャーをかけられる。

 

息子の自尊心をつぶしたのは

アカデミックな学習であったと確信している。

 

一生懸命についていこうとしていた彼。

みんなと同じになりたかった彼。

頭が良くなりたい。

お兄ちゃんのように(長男はギフテッド)

と、いつも言っていた。

それをわかっていたから一生懸命応援した。

 

でも・・・・それにあまり意味はなかったようだ。

結局苦手なことは決して得意にはならない。

 

生まれつきなんだから・・・。😓

 

心の中では学校とか他の子供の成功談を無視すべきとわかってはいた。

でもなかなか実行は難しい。

 

だから息子が母親のせいにするのもわかる。

確かに自分のせいでもあると思う。

 

でももし・・・現代に生まれていなかったなら

子供の自尊心にここまで悪い影響を与えなかっただろう。

息子には狩猟時代が向いている。

きっとコミュニテイのみんなに尊敬される人となれただろう。

自尊心は高く保てたことだろう。

でも運悪くこの時代に生まれてしまった。

 

と言っても今更何ができようか。

 

子供の自尊心に親の影響は大きい。

でも親だけではない。

環境がかなりものをいう。

その環境に親子双方が振り回される。

そして傷つく。

 

ただ思うことは

誰でもどこかにコンプレックスを持っていて

それが人間であるような気もしないではない・・・。

 

ドクダミママ至言

子供の自尊心は親だけに責任があるのではない。

学校や同世代を含めた社会の影響も大きい。

子供の個性も影響する。

 

でも社会も子供も親自身も「親だけのせい」にすることが多い。

それははっきり言って間違い。

さまざまな要因が複雑に絡み合って子供の自尊心に影響を与えている。

だからそんなに自分を責めなくともいい。

 

でも親の期待が大きすぎて子供が息ができないほどなら

それは親のせい。

もしそうなら改善の余地がある。