今回は、なぜ親が成人した子供と仲よくできないかについて考えてみたいと思います。
下記は2017年11月号の「現代の心理学」という雑誌に出た記事の抜粋です。
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皆さんは、なぜ新年などの祝祭日に自分の子供が実家に寄り付かないかわかりますか?
我が子が手紙やテキストに返信しないことに不快感を抱いていますか?
無視をされているとか、仲間外れになっているとか感じていますか?
密かに苦しんでいますか?
親は子供に仲良くしてほしいと思っているのに、子供の方はわざと避けているように見えますか?
皆さんがとうに忘れてしまったことでもお子さんはまだ根に持っているようですか?
この理由はなんでしょうか?
実はプロのカウンセラーの長い間の観察によると、
ほとんどの場合はこの10個のパターンに当てはまるようです。
名付けて、
成人した子供を持つ親のための十戒!
1. 親が常に正しいと主張する。すべての人は過去の出来事について異なる見解を持っています。それがたとえ一緒に経験をしたことであってもです。けれども、親が自分の見解を押し付ける限りは子供たちは自分たちの見解が彼らにとっていかに真実であるか証明することができません。親は子供たちの見解が彼らにとっては正しく真実であることを受け入れるべきです。
2. 今の我が子が一体誰だかわからないと思っている。子供は親が知らないところで人生経験を積んできているのです。親が何を信じようとも子供の時と同じ人間ではないのです。子供が何を考えていてどのように感じているかを、勝手に決めつけたり思い込まないことが大切です。
3. 親から見ると子供はいつまでたっても子供で、幼い子供の時の姿と重ね見ている。親は我が子が成人しているのに子供の時と変わらないと信じ込んでいる。今の子供の本当の姿を見ることが大切です。
4. 親は離婚や別居や死別やいじめや無視や虐待などが子供に大して影響が及ぼさないと思っている。でもそれが正しくないこともあります。再度子供に、それは子供のせいではないと説明すること。それは避けられなかったと認める。それがたとえずっと前のことであったとしても、子供の心の痛みを認めてあげること。子供のその時の心情を自分の立場を守ろうなどせずにただ言わせてあげる。親としての後悔心についても説明する。そして子供も親のように過去に囚われずに前進してくれるように願っていると伝えることが大切です。
5. 子供に自分の人生を自分らくし生きることを許さない。彼らは今は大人なのです。自分のライフスタイル、宗教、結婚相手、及び全ての決心や選択を自分自身でする権利があります。
6. 境界線を無視する。親は干渉すべきでないのに子供の人生に口出しをする。例えば結婚など、自分には関係ないことに口出しをする。子供の秘密を兄弟を含める他の人にばらしたりする。どんなに子供に提案や推薦をしても、結局子供は無視するので、小言をやめることができない。これを続けると子供から嫌われます。
7. 聞いているようだけど本当は聞いてない。子供が話し終えるのを待たないで自分の言いたいことを言う。心から聞こうとしないで「教えてあげよう」とする。相手にただ伝えようとするのではなく説得しようとする。返答の前に、子供の語っている言葉が心に浸透するまで、ただ黙っていれば良いのです。わからないことがあれば再度説明をお願いすればいいのです。
8. 一方だけの味方をする。それがやめれないなら兄弟間の喧嘩に介入しないこと。親の出番ではないから。自分たちで解決させることです。それはたとえあなたが誰が正しいかわかっていたとしてもです。中庸を保てない限りは、仲直りをさせるために間に入らないことが大切です。
9. 三角関係を築こうとする。子供から親が望んでいるような結果が得られないなら、他の方法でそれを達成しようとする。例えば、他の子供や自分の伴侶を通してなど。当人の秘密を陰で互いに話し合うように仕向ける。親とその子供の間だけの問題なのに、第三者に介入してもらおうとするのはNGです。
10. 親には権利がないことを勝手に行使する。親だからと言って子供の人生に介入はできない。後ろに下がって、助けや意見や理解を求めてきた時が来るのを待つべき。親と子供の間にドアがあると想像してください。最初にノックして、入っていいと言われない限りは入らないこと。たとえそのドアが比喩以上のものであってもです。
どうでしたか?心当たりがありますか?
私にもあります。
おそらく多かれ少なかれ全部当てはまると思います。😢
我が子をおもんばかりにルール違反が数多くあったなあと反省してます。😭
でも今からでも遅くはないとも思っています。😀
子供と良い関係を築けるように一緒に頑張りましょう。