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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

頑固な子供に効く処方箋はあるのか

 崖っぷちの子育て

どこの家にも頑固な子供がいるものだ。

もしあなたの子供は一人っ子で(それも女子)素直な子供なら本当にうらやましい限りだ。でもこれはほとんどの場合は例外に違いない。

もしくは、親が無理やり素直にさせているに違いない。

(我が家は4人中1人だけが生まれつき素直。)

 

この頑固な子供への対処は本当にしんどい!

どんな忍耐のある親でも観念袋の紐が何度も切れるほどだ。

そして親は常に崖っぷちに立たされる羽目になる。

そして口から出て来る言葉はこればっかり。

「も〜耐えられへ〜ん!!」

 

親と子供の関係は綱引きに例えられる。

綱の一方は親が引っ張り、もう一方は子供が引っ張る。

強い方が勝ちだ。当然子供が小さい時は親が勝つ。

けれどもだんだん大きくなるとこれが逆転することもある。

 

子供はだんだん賢くなってきて親の弱点をしっかり握るようになる。

そこに遠慮なく攻め込んでくるなんて日常茶飯事。

 

親の方はというと、子育てにホトホト疲れきり、戦う気力もほぼ底をついてくる。綱引きで親が弱くなってきていることに気づいた子供は、あと少しで勝てると確信する。そしてそれをいいことにますます態度が大きくなり親の言うことなどほぼ馬耳東風。何の意味も持たない。

 

こうなったら親の威厳もへったくれもない。

  

頑固な子供のいる家庭には平和はない。

譲らない子供にイライラしている両親には耐え難い試練なのだ。

あなたは子育てを放棄してどこかに逃げてしまいたいと思ったことはないだろうか。 親といえどもこんな時は我が子が可愛いなどとは夢にも思えない。

 

そんな子供に処方箋はあるのだろうか?

親が心の均衡性を保つための処方箋はあるのだろうか?

ある!

でもたった一つだけ。

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(出典:https://www.parentmap.com/article/how-to-handle-your-stubborn-preschooler

↑まだ可愛い頑固娘。

 

たった一つの処方箋

それは

自然療法に他ならない。

何かと言うと、

つまり

「原因と結果の法則」または「因果の法則」に従うことだ。

それは「荒療法」とも言われている。

 

ではこれについて説明したい。

 

物事にはいつも原因と結果が伴う。

つまり全ての行いには結果が伴うことを意味する。

怖いことに

人には好きに選ぶ権利があるけれどその結果を選ぶことはできない。

これは時代が変わろうと住む国が変わろうと同じなのだ。

 

子育てに応用するなら、

「結果が出るままにする」ことを意味する。

もっとわかりやすく言うなら、

危険でない限りは、子供の行動や決断に対して自分で気付かせるということだ。

しかしこれはほとんどの親にとって非常に難しい。

でも頑固な子供にはこれしか方法は残っていないのだ。

 

子供が何かをしたいとする。

親はその決断は賢明でないと判断する。

それでも頑固な子供は譲らない。

それなら子供のやりたいようにさせる。

その後予想通りの結果がやってくる。

そしてその子供は結果によって苦しむ。

だから次からしないようにと気をつけるようになる。

これが「原因と結果の法則」

 

だが普通の親は子供がしくじったり子供に悪い結果が起きたりすることは耐えられない。でも待っているのもじれったい。

だから先回りして失敗のないように道を備えてあげようとする。

 

これは素直な子供には問題ない。

でも頑固頭にはバックファイアーにしかならない。

 

頑固な子供に何をしてあげても感謝はされないし嫌々ながら従うだけで心からと言うのはありえない。かえって根に持たれる。

だから失敗させてそこから学ばせるしかない。

しかし頑固な子供というのはおうおうにして自分の考えに徹底的に固執するきらいがある。

だから悪い結果からも学ぼうとしない頑固さもあり(かろうじて残っている小さな自尊心を守るために)

その結果失敗を何度も繰り返す。

 

それに親は耐えられない。

だから更にアドバイスをあげたり

脅したり

手を変え品を変え努力を重ね軌道を変えようと焦る。

でも往々にして、親が口を挟めば挟むほど状況は悪化する可能性が高い。

 

苦しんでいる子供を見て親は辛い。

だからといって黙って影で見守ること以外はしてはいけない。

それが不可能な人は

子供は苦しんでいるのではない学習しているのだ。

と自分に言い聞かせるしかない

 

それしか頑固な子供には学習方法が残っていないのだから。

 

 

具体例

「原因と結果の法則」はまず子供の成長段階に基づいていることが基本だ。また命を脅かす危険を伴う時の親の介入は当然望まれる。

だがほとんどの場合はそんな大きなケースではないはずで、その場合はこの法則に徹するべき。

 

例えば子供が勉強を怠けてゲームをしている。

対応方法は

 

ほっとけ方法!

 

時々「宿題があるんじゃあなかったっけ?」くらいは言ってもいい。

「分からなかったら聞いてね」とも言っていい。

でも宿題をやるかやらないかは本人の自由意志なのだ。

しないで恥をかき悪い成績を取り、それでも子供は改善を試みない可能性がある。

でも悔い改める日はいずれやって来る。

どんなにそれを信じることが不可能に思えても。

ひたすら自分に言い聞かせないといけない。

 

避けるべきは、小言。

小言は全く効き目がない。

小言は親の感情をぶつけているだけで解決にはつながらない。

子供は耳をふさぐ癖がついてしまってなんの改善にもならない。

 

頭を冷やして臨む

子供に本当に理解してもらいたいなら、

いくつか方法がある。

1。可能なら心を落ち着かせて相手の立場に立って愛を込めて話しかけること。

2。それができない人は、もう一つの方法がある。両親と子供を交えてフォーマルな会議をすることだ。

そう。

ちょうど職場の会議のように。

職場の会議で怒鳴ったり自分を失ったりというケースは少ない。

だから親も子供も声をあげたりしないで話し合うことが可能だ。

それには家族会議がオススメ。

 

その際、敬語に徹すること。

「お前なあ〜」とか「するな」とか「ねえ〜なんでこれなの?」などの感情的な言葉遣いは避ける。

重圧しない程度の敬語で、音声を下げ穏やかに淡々と話す。

親は頭が熱していな時にこの会議を実施し会議中にも冷静に対応するよう心がける。

相手(敵)を、(たとえ思ってもいなくとも)まともな人格を持った大人として扱うこと。

これがコツ。

 

自分のケース

我が家の一番頑固な子供は学習障害を抱えている。

だからこちらも甘くなり、転ばぬ先の杖をたくさん用意した。だが結局大人になってからそれが全く役に立たなかったことに気がついた。もともと息子は頑固な性格でその上学習障害があったことからさらに頑固な人間になってしまった。18歳頃から自分でなんでも決めてなんでも自分の好きなようにやりたいという意志を示してきた。それは成長段階に沿っておりなんら問題はない。ただ彼の問題は親の教えてきたことには真っ向から反対し、好き勝手に生きると言う決断だった。その結果、人生は上手く行っていないどころか、現状はほぼ敗北に近い。

だから子供の時にたくさん転ばせ失敗させそこから学ばせればよかった、と後悔。

 

しかに、原因は親の育て方のみにあるわけではないと思う。

逆らうことのできない遺伝子が親の努力の前にはばかっている。

 

この息子の父方の祖父(舅)は息子に全ての面においてそっくりで、わたしはコピーマシーンと呼んでいるくらいだ。この祖父も頑固で学習障害があった。

親は大家族であったこともあり子供にあまり構わないタイプだった。譲れない分野では厳しかったらしいが、細かいところまでコントロールするような親ではなかったらしい。構ってもらえなっかたことが不満だった舅は親に対して激しく反抗した。

何も助けをくれず彼を理解してくれなかった親(余裕がなかったから)を恨んでいた。

 

最後に、学習障害を持つ子供は学びが遅いか、もしくは全く学ばないこともあるという特徴も十分考慮してもいいと思う。

そして学習障害児は一概にして頑固であるケースが多い。

 

この例からわかるように、

頑固な子供にはどのような対応をしてもどうにもならない確率が高いということだ。それは親のせいではない。

 

だからわたしは

ほおっておいてある。

かといって私は子供を見捨てているわけではない。

(我流で)黙って(かなり遠くから)見守るようにしている。

実はこの「見守る」という言葉は理想的かつ上品な言い方で

これを本当に実施するなら辛い修行としか捉えることができないだろう。

そんなことはわたしには無理な注文だ。

わたしの実践している「見守る」とは、現実を把握していることを意味している。

ただ今どうなっているかなんとなく把握はしているが深く考えないようにしている。そして介入もしない(どのくらい介入するからは年齢による)。

要するに半分無視!

でも今はこれしか術は残っていない。

 

そしてゆだねている。

子供の問題解決する力を信じて

悲しい親の気持ちを汲んでくれるはずの慈愛の神に泣きつくしかない。

そして手放すしかない。

 

執着

執着は苦しみの原因である。

だから子供をどうにかしようとする執着心は捨てた方がいい。

親は子供を愛するがため

どんなイバラの山(道じゃあなくて、道のない山!)をも登ろうとする。

でも登りきれない時もある。

全て子供次第。

親の能力次第。

そして何よりも遺伝子次第。

 

この子はどんなに間違っていようとも自分なりのやり方に固執するタイプなのだ。

そういう生まれ持った性格なのだ。

と自分自身を納得させる方が賢い。

 

いつかどうにかなるだろう。

誰もが思いもつかない時に思いもつかない方法で

全てがうまくいく日が来る。

そう信じるしかない。

信じることは執着を捨てることでもある。

 

親が入り込むべきではないということを自分に言い聞かせ、

日々をなるべく平穏に過ごす方法を見つけるべきであると思う。

ただその具体的な方法はそれぞれの親が自分で見つけないといけない。

 

子供は借り物

心に留めるべき最も大切なことは、

子供は自分の所有物ではなく

自分の学習課題として自分のところにきてくれた借り物という事実だ。

 

我が子だけど本当は我が子ではない。

自分を通して生まれてきただけで本質的には自分から来たわけではない。

親は子供に愛を与えることはできても考えを強制することはできない。

親と物理的には一緒にいたとしても親に属しているわけではない。

もっと大きな命に属しているのだ。

 

子供は借り物。

だからいつか返さないといけない時がやって来る。

借り物だから傷をつけて返すこともできない。

それならやはりもっと大切に扱わないかもしないといけないかもしれない。

 

頑固な子供への処方箋は

厳しい自然療法しかない。

自然療法は新薬のようにはいかない。

長期戦である。

長い目で見てこの方法しか残っていないのだ。

 

焦らず長い目で我が子の成長を待つには相当な忍耐がいる。

でも子供の人生は子供のもので親のものではない。

頑固な子供を理解し愛するにはこれしか方法がないと感じている。

 

そして創造主にお返しするのである。

この課題をゆだねるのである。

そもそも、親が子供を創ったのではないのだから。

その子を誰よりも理解しておられる創造されたお方にゆだねることが最も得策であるのではないだろうか。

 

ドクダミママ至言

頑固は治らない。

負け戦に“頑固に”固執する意義はなし。

執着を手放し

自分より大きな存在にゆだねることが鍵。

子供の失敗は避けられないので受け入れるしか他に術はない。

そうしなければ、あなたの人生が破壊されてしまうことになりかねない。

それは頑固な子供はあなたの心を完全にむしばむほどの力を持っているから。

 

頑固な子供に手を焼いているお母様とお父様。

あなたは一人ではない。

いつか必ずあなたの子供はわかる時が来るでしょう。

それを気長に待つことをお勧めします。

そして原因と結果の法則に任せるのです。

Let him/ her go.

 

追記:頑固はいつも悪い特質とは限らない。頑固な人は目標を達成する確率も高い。

実際、大成功する人は頑固な人が多い。だから頑固でもそれをプラスに生かすことも十分可能だ。当然親は一緒に暮らしていてしんどい。でも方向性が正しければよい特質として取れるのではないだろうか。