今年の新年の抱負は物理的だけでなく精神的に卒親することだった。
ところが!
昨日三男から恐ろしいことを聞き卒親などこの分でいくと当分無理!とわかった。😰
三男は大学の履修科目は全部終わった。だから仕事を探している。
このコロナの世の中で。
探しているのは息子だけではない。
卒業生は皆探している。
今のところ130社に申し込んだらしい。
そのうち2社から面接したいと連絡が来た。
でも結局、経験不足で不合格。
(あのね〜!誰かが雇ってくれなければ経験なんて誰も積めないジャン!でもアメリカという国はいつもこれ!即戦力のある人が常に勝つ。それはトレーニングをしたくないから)。
なんとなく予想がついていたけれど、やぱりガッカリ。
(経験不足は履歴書を見れば分かるのに面接をする理由は、アメリカの常識。
つまり、面接数がある程度揃わないと雇用決断ができないというルールが各社であるから。)
なぜ息子に仕事が見つからないか。
それはインターンシップの経験がないから。
プラス、コロナ現況と景気低迷。
でも仕事の経験はある。
ただ期間が短いか会社で本格的にやったものではない。
息子の大学の成績はわりと良い。
様々な人生経験もある。
経済学クラブの長もやっていた。
大学内でデータ分析の仕事も現在している。
履歴書を見る限りはとてもいい。
何が足りないかというとやっぱりインターンシップ。
アメリカではこれがないと就職はほぼ不可能。
それを前々から言っておいた。
たとえ全くお金が貰えなくとも、やりなさい、と
賢い学生は皆するものだ。
ところが息子は学生結婚もし、
仕事など全く見つかりそうもない辺鄙な地域にある妻の実家にずっと住むことにし(義理の親と妻の希望なので)、倉庫での肉体労働の仕事だけしか見つからなかった。他の場所に行ってでもインターンシップをやりなさい、と忠告もした。それなのにいうことは聞かない。妻から離れたくないから。(正確には妻が彼に遠くに行って欲しくないから・・つまり夫を他の女性にとられるかもしれないからとか。💦)
彼の答えは
いつも
It's all right.
何が平気なわけ?
どういう意味?
馬鹿な息子。
どうもやりそうもないので、卒業の前の学期にとるべきクラスはないのでその時にインターンシップをするようにと伝えておいた。それなのに2年前にそんなことを言われたことさえ忘れているようだ。
その上、予期せぬことが起きた。
コロナ。
だからたかがインターンシップでも競争は激化してしまった。
それで息子は仕事が見つからないので、他の戦略を考えることにしたらしい。
それは
軍隊に入ること!
軍隊は、ガタイだけ立派であとはどうにもならない次男に勧めている。
でも三男はやらない方がいい。
それなのに、子供の時からの夢!とか甘いことを言っている彼が信じられない。
(誰でも子供の時に夢くらいあります。でも実現するかというとそれは別の話。😅)
息子がなぜ軍隊に行かない方がいいかというのは下記の理由による。
1。不思議の国のアリス症候群。
2。日本に住んでいた時に交通事故に遭い、脳震盪(脳外傷)を起こし意識不明となり救急車で担ぎ込まれた経験があること。
3。背骨の先天的な問題。(Spinal Bifida Occulata:潜在性二分脊椎)
4。聴力の問題。
5。 Asitigmatism(乱視)
1。これは1年前ほどにわかったこと。ストレスがかかると一時的に物や人が実際の大きさより大きく見えたり小さく見えたりし、その後意識を失うらしい。例えば大声で怒鳴られたりすると、すぐにこの症状が現れる。もちろん数秒らしい。でも軍隊では数秒でも危険。だから軍隊のベーシックトレーニング、つまりブートキャンプですらやり通すことは無理だと見ている。
2。もし二度目に頭を打ったら、これで最後。彼の脳は一生問題を抱えて普通に生きていくことはできない可能性が高い。
3。かかりつけのカイロプラクターから50ポンド(約23キロ)以上の重いものを絶対に持たないようにと言われている。背骨への負担は大きく、しくじったら、下半身付随となり車椅子の生活が彼を待っている。でも、昨日それを再度忠告したら、彼はそんなことは言われていないと頑固に否定した。
4。一応聞こえるけど、いまいちで教室などでは一番前に座っている。耳のせいでバランスを崩し頻繁に転んだりもある。
5。乱視用の眼鏡をかけている。矯正手術をすれば軍隊は入れてくれると表向きには言っているが、手術をしても不合格の人が結構いる。
こんなに問題がある!
でも、外見は立派なところがまずい。
彼は身長が183センチほどあり、スポーツも得意で、一見何も問題がなさそうに見える。
ところが中身は違うのだ。
もし彼が健康優良児なら、ここまで反対はしない。
息子はこれらの全ての健康問題を再度認識させられても、
「平気だ」と言って全く引くそぶりを見せない。
彼の妻も、何も言わないタイプ。
大人しく従順で夫のいうことにほとんど従うし、調べもしない。
ぽわ〜んとしてのんき。
そもそも、あなたの夫が下半身付随や脳の問題を抱えたら、あなたが一生その面倒を見るのですよ!おむつ変えしたい?
それをわかっていない。
息子は親の言うことにはとりあえず耳を貸す。でも親の勧めに従うかというとそれは別件。
彼は自分の意見を常に押し通す。
それで失敗する。それでもその原因が自分の決断にあることを認めようとしない。
もし「言ったでしょう」などと言ったら、激しく「そんなことは言われたことはない」と反発してくる。
だから何を言ってもダメ。
彼は子供の時からリスクテイカー。
外交的で怖いことなどないのだ。
でもストレスで意識を失う。(よくわかんない😅)
だから、軍隊のベーシックトレーニングの第一日目でさっさと落第しそう。
だって、目の前で怒鳴られたりしたらアリスになるのだから。
彼は自分の命が惜しくないのだろうか。
勇気があって男らしい、というのは認めよう。
でもこの場合は男らしいのではなくて、ただの馬鹿。
賢い人は自分の弱点を認める。
馬鹿は認めず、だから結果的に苦しむ。(人のことは言えませんが・・・😅)
息子は大人なので何を言っても効き目がない。
彼は母がどんなに心配していてもそんなことはどうでもいいのだ。
母親は心配しすぎと言っている。
でもこの件に関しては親は正しいと断言できる。(というか、いつも親が正しい!!!!)
自分は軍隊に入ったことはない。でも入った人の話はたくさん聞いたことがある。
夫の双子の兄も空軍にいた。
戦士ではなくてもイラク戦争に駆り出され、足に銃弾を受けたり、同僚が殺されたりしたのを目撃した。そして彼はPTSDになり、今も夜眠ることができない。
確かに軍隊には様々な利点もある。
例えば、学費の肩代わり。
息子は大学院を志望していることから入隊を考えているらしい。
でもただより高いものはない。
軍隊に入り学費をもらうことは自分の命と引き換えという意味。
ただなんてそんな美味しい話が世の中にあるわけない。
あなたの命を国に捧げてくれるなら、学費くらい払ってあげましょう。ということ。
つまり条件付きの「ただ」。
息子を持った母親は心が休まるときがない。
でも男性というのは本当に母親の心配をよそに怖いことをするものだ。
だから息子を持った母は心痛が多い。
自分には3人の息子がいるので心痛も3倍。
軍隊に入って欲しくない理由の一番は、
自分の心の均衡性を保てなくなるため。
二番目は息子の将来を案じて。
もし彼が軍隊の申込書に真実を記入しなかったり、軍隊の医者も診察中に問題を発見できなかったり、目をくらめせて入隊なんてことになったら、私は一生心配から逃れることができない。
つまり拷問。
だからそうならないように願うしかない。
というか、それしか親にできることはない。😭
卒親は今年も無理そう。😰