親って"Give"つまり与えるばかりで
何ももらうものがないように感じる人も多いようだ。
実は娘が15歳くらいの時に北欧風の赤い帽子を買ってあげた。
それに合わせて襟巻きを編んであげることにした。
北極から吹いてくる強風にも負けないくらい頑丈で暖かいウール100%。
クリスマスに間に合うようにと”夜なべして”編んだ。
色も雰囲気も本人に確認しておいた。
これが母の愛の証。
クリスマスの朝が来て
晴れて出来上がった襟巻きをあげることができた。
娘はとても喜んでくれた。
でも
その後一度も使ってくれたことはなかった。 😢
聞くところによると、
「嫌い」なんだそうだ。
が〜ん!!!!!
手製なんて止めればよかった。
時間の無駄だった。
ひどい。
やっぱりいくらお洒落にあまり興味のなり娘でも一応年頃だし
市販の物の方が良かっただろうか。
それならそうと最初からそう言ってくれればよかったのに。。。
思えば
親業なんてこんなものだ。
やってあげるばかりで見返りは少ない。
これが親業なのだ。
そういうものだと最初から思った方がいい。
先日
娘が家を出てから物を処分しておりこの襟巻きが見つかった。
クローゼットの中で一度も首に巻いてもらえないで埃をかぶったままだった。
思わず私が使おうか、と思ったが、
身につけるたびにこの思い出が蘇り、悲しい気持ちにさせられるので止めることにした。
その代わりにこの襟巻きをほどいてしまおう。
そして同じ毛糸で膝掛けでも編むつもりだ。
それがこの冬の自分に課したプロジェクト。
子供に色々してあげる親は泣くことが多い。
この襟巻きでも泣かされた。
他に何があるのだろうか。
もっと出て来そうな気がする。
それでもいい。
ただ与えるだけ。
それが親というもの。
ドクダミママ至言
子供に何かしてあげても見返りや感謝の気持ちなどを期待しない方がいい。
ただ与えるのが親の仕事だから。
愛情を込めてやってあげること自体に意味があるのだから。
それでいいのだ。
自分の人格形成という名前の銀行に貯金をしていると思えばいいのだ。