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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

18歳以降の反抗期への対処

18歳、つまり大学生の年。

高校生で反抗期を経験しなかった場合は大学生の年齢で反抗するケースが多いようだ。

 

ネット上でこれを経験したある若い男性がその対処法を語っていた。

どれもなるほどとうなずけるものだ。

 

その対処法とは

1。子供のやることを黙って見守る。

2。門限を設けない。

3。無理に家族との時間を作らない。家族との時間が欲しいのは親のみ。

4。一人暮らしをさせてみる。

 

彼に言わせると、

反抗とは親からの束縛からきていることが多い。

だから束縛から解き放つことがいい。

ごもっとも。

 

ではこの一つ一つをより細かく見ていくことにしよう。

そして果たしてこれらが可能かどうかも見てみたい。

 

1. 子供のやることを黙って見守る。

黙るのはできる。

でも見守るってゆうのは結構難しいものだ。

これを言っている人は一体何を言わんとしているのだろうか。

 

口を閉じるのはできる。

でも見守るというのは後方から静かに見ていることを指す。

そして黙って無事を祈りならが一応何が起こっているかを把握することを指すのだ。

つまり子供を半分信頼しながら半分疑ってかかるような感じがする。

(つまり半信半疑?ということならやっぱりどちらかというと疑っている方に入る)

 

これにはかなりのスキルが必要だ。

 

だって!

完全無視は簡単。

でもこういう中途半端なのは最も分かりづらく実践しづらいものだ。

 

全ては我が子をどのくらい信頼できるかにかかっている。

それは今までの経歴次第なのだ。

非行に走るような子供を見守るって、実際できるものだろうか。

できない。

比較的まともな子供にこれは適用できるが、他は難しいのではないだろうか。

 

2。門限を設けない。

これも比較的安全な日本だから言えること。

最も日本も近年はそうでもないとも聞いている。

それでもアメリカの危険性とは比べものにはならない。

うちの娘が外出や友達のところに泊まるときは”必ず行き先”を言わせる。

なぜなら、ここミシガン州はカナダの国境が目と鼻の先で、若い女性がある日いきなり消える事件が後を絶たない。Human trafficking、つまり人身売買が全米で一番多いのだ。さらわれたら最後、奴隷となり外国に売られてしまうのだ。その後はご想像の通り、若い女性が行き着く結末とはたった一つだけ。

 

だから日本の夜の繁華街などをうろつくよりはるかに怖い。

でも国を問わず若い人はやはりそういう危険性を感じないらしい。

だから門限がある。

 

理想的には自分自身で門限を決めるべきだ。

でも若い人は危険にうとい上、考えが甘く、自制が効かないケースも多い。

だから自宅に住んでいる場合は親と子供の両者で話し合いの上、門限を設定した方が安全である。

 

18歳に門限?何それ?という人も多くいるだろう。

でも、

この門限。

何がいけないのか全くわからない。

 

失敗してからでは遅いのだ。

理想的なやり方は、本人に決断を任せ失敗から自分の標準や生き方を決めさせることだ。でも物事にはやり直しが効かないこともあるのだ。だから親が口を酸っぱく言っているのだ。それが嫌な人には怖い結果が待っているだけ。

 

ちなみにうちの娘が大学生の時は門限が11時。危険性と健康の為にそう決めた。

当然半分嫌がっていたが、友達には「うちの親ってうるさくてね〜」と真っ当な言い訳が言えてかえって都合が良かったらしい。自分の力だけではできなかったとか。

 

3。無理に家族との時間を作らない。家族との時間が欲しいのは親のみ

これは正しい。自然になんとなく団欒に発展するのはいいとして、行事のようなことを色々計画されると嫌かもしれない。でも親にとっては寂しいのだ。だから一年に一回くらいは一緒に時間を過ごしてもらいたいと思う親の気持ちも組んで欲しいものだ。

 

4。一人暮らしをさせて見る。

現在は、コロナ禍とその経済のあおりで若い人が家にいることが多い。でも本当に我が子に成長して欲しければ外に出す以外に効果的な方法がないと思う。

どんなに不憫でも、危険でも、出さなければいつまでたっても子供のままで、わがままで、甘ったれで、親に感謝をするなんて絶対にありえない!!!!!

自立なんてまずもってやってこないだろう。

 

我が家の娘は過去6ヶ月遅い反抗期というのをやっていた。天使のようだ!と自慢していたのが嘘のような変貌だった。

自立したかったのだ。だから親に口出しして欲しくなかったのだ。

互いに顔を見るのも嫌になって行った。だからか家を出るために本人は必死になって仕事を探した。なんでもいいから職に就く!これが彼女の目下の目標で毎日たくさんの仕事に応募していた。けれでもこのご時世。かなり厳しい現実を目の前にフラストレーションも溜まりに溜まっていった。

そのはけ口として、母親(当然わたしのこと)に毎日八つ当たりをしていた。

 

そして探すこと4ヶ月。ついに見つかった!でもブラック企業だとか!

ブラックでもなんでもこのご時世、条件を出している場合ではない。なんでもありがたく受け入れるしかないのだ。

 

娘は現在自家用車でアリゾナ州に向かっている。

アリゾナ州のフィニックス州はアメリカの中でも有数の犯罪都市だ。娘をそんなところに送り出すことにはかなり抵抗があった。でも本人が決めたことなので親は呑むしかない。

心配かと言われれば、

ものすご〜〜〜〜〜〜〜く心配!😖

だから全てを覚悟で送り出したのだ。

 

でも男親である夫は全く心配していない様子。(不思議)

 

それで

なんと

驚くことに!

娘の反抗期は、西部への移動中にもうすでに終わってしまったようだ!

 

これからは親に頼らず遠くの地で(運転に三日かかる場所)一人でやって行かないといけない。

一人になった時に、親のありがたみもわかる。

親が教えてあげたことを思い出すようにもなる。

(と、息子たちがみんな言っていた)

全てなんでも自分で責任を持ってやって行かないといけない。

 

だからこれは大人になるための大切なステップなのだ。

 

廊下を通るたびに娘の部屋が見える。

まだ娘の匂いが残っているその部屋に入ったら思わず目頭が熱くなって来た。

片付けをしようと思ったがそんな気になれない。

何もする気になれない。

放心状態。

もしかしてこれが空の巣症候群ってやつ?

 

こんな親の悲しみをよそに

娘は新しいアドベンチャーを楽しみにしているようだ。

だから親のできることは、信頼して行かせてあげることしかない。

ただ無事を願うことしか残されていないのだ。

 

子離れはしんどい。

でもこれでいいのだ。

 

ドクダミママ至言

結局18歳を過ぎた子供からは卒親をしないといけない。

それは全く関与をしないということではないのだ。

実家に住んでいる場合は、その家の最低の規則に従うべき。

それを要求することは間違いではない。

それが嫌なら子供は家から出るべき。

そして親は子供の行動の全てに責任を取らせるべき。

 

卒親の本当の意味は親が精神的に子供から離れないといけないこと。

かと言って手綱を完全に緩めることではない。

手綱は一気に緩めずに少しずつ緩めていくのだ。

この調整が結構難しい。

 

大切なことは子供を信頼してなるべく子供に決めさせること(相談には乗る)。

しなければ子供からうとまれる立場になりかねない。

 

普通の親はそれくらい頭ではわかってはいる。

ただ実践が複雑なのだ。

 

でもそれが正しいことであると気がつく時が必ず来るはずだ。