一旦親になるとずっと親だとよく耳にしないだろうか。
どんなに卒親すると言っていても関わり合いがゼロになることもほとんどの場合はない。
そしてたとえ顔を会わせなくとも、心から完全に離れることもない。
だから大変なのだ。😰
三男、兵士になる
陸軍に入隊した三男のブートキャンプ(基礎戦闘トレーニング)の最終課題Forge testが終了した。
そして先週の木曜日に、達成完了を記念する式があった。
これで晴れて(かどうかはわからないけど😅)息子は兵士。
式の間は、精神を鼓舞するような音楽と共に
米国陸軍の偉大さを称えるかのごとくの
過去の業績を連ねたスピーチが延々と続いた。
そして米国憲法を尊び国家のため世界平和のため、犠牲を惜しむことなく雄々しく働くと宣誓させられていた。(要するに喜んで怪我をして死んでもいいと約束するということ)
う〜ん。
なんとなく軍隊や戦争を美化しているように見えないでもない。😰
まさか洗脳?
いやそうでないことを願う。
でもそんな思いを完全に脱ぐい切ることは難しい。
兵士たちは皆背筋がまっすぐで真剣な表情で誇らしいほど立派であった。
そしてそれはそれで美しい式だったので感動した。
でも同時に複雑な気持ちにもさせられた、
この何千人もの若い兵士のうちの何人が命を落としたり精神を犯してしまうのかと思うと
胸が苦しくなった。
実際、陸軍兵士の自殺率は去年46%も増加したらしい。
そして彼らの背後にはいつも親がいて、
その親の気持ちを思うと、それだけで目頭が熱くなってきた。
特に現在、台湾戦争とウクライナ戦争が勃発寸前ということもあり、式の間に危機感を感じた。
当然、命をかけた任務なのだからヘラヘラ笑っている場合じゃない。
彼らはファッションとかグルメとかゲームなどの世俗的なことに最も興味のある同世代とは比べ物にならない。生死を掛けた生き方を選んだ若人の顔には、すでに同世代とは違うオーラが漂っていた。
(でもまだ現実はまだわかっていないはず)
陸軍は戦地で銃をかついで戦うのだ。
空中や海での戦いではなく、体で勝負の戦い。
1対1の壮絶な戦い。
だから犠牲者が出る確率は高い。
息子は大卒であるし特殊部隊なので、銃をかついで戦う可能性は低い、しかしそれでも戦地に赴く確率はある。息子は予備軍だけど予備軍だってお呼びはかかる。最低6年間は現役なんだから。
戦地は戦地。危険に満ちている。
戦友が目の前で殺されるのを目撃でもしたら、毎晩夢にうなされるのが現実・・・。
今後息子に何が起きても、親にはそれを止めることはできない。
ただ無事を祈ることしか残されてはいない。
もし無事でなかったら・・・そうしたら・・・
それも運命だと自分に言い聞かせるしかない。
孝行息子が親不孝者になってしまった
以前はゲイの長男とフラフラしている次男に頭を抱えていたけど
三男の陸軍入隊はそれよりも心配が大きい。
一番の親孝行息子が今は一番の親不孝者になってしまった。
軍隊の訓練は体だけでなくメンタルも強め自制心のある人間を作り上げるのが目的。
息子はすでに自制心はかなりある方だった。
だから別に軍隊は必要なかったのだ。
それなのに・・・入隊とは。😰
もし息子が命を落とすことがあったら国家は彼をヒーローと呼ぶ。
とはいっても所詮、彼はただの数の一つであっという間に忘れられる存在。
もし万が一命を落とすことになってヒーローの一人に数えられたとしても
親の悲しみは消えない。
親にとってはこの息子の代わりは他にいないのだから。
ヒーローなんてどうでもいい。
この後どうやって心の平穏を維持していくのか。
それが親の新しい大課題になってしまった。
親の力の及ばないどうにできない課題。
だから重い心を軽くすることが難しい。
(嫁は全然平気みたいですが・・・・😰)
できることは結局これ
ここにきて
親には子供の人生をどうにかできる能力も権利も
限りなくゼロ(それ以下のマイナスかも😅)
であると否応なしに理解させられた。
遠く離れた戦地に送られても親は何もできない。
そもそも何が起きているかもはっきりとはわからない。
こうなったら神様にお任せすることだけしか残っていない。
息子をお守りください、
そして何が起きても動じない強い人になれるように、と、
祈り信じるしか術はないのだ。
子供は何歳になっても我が子には変わりがない。
親の心は常に我が子にある。
国や文化や時代を超え、この思いは同じ。
でも子供はそんな親の思いを知らない。
親になるとは悲しいものだ。
悲しいけど、それが親の運命というものかもしれない。
子育てには喜びも多いけれど、それと同じくらい魂が粉々にされることも多い。
だから自分の魂を癒す方法を見つけることが必須になってくる。
それでもどんな方法をとっても心が安らかにならない時もある。
お手上げの時。
そんな時は最終的には神様にすがるしかない。
皆さんにはどんな方法があるだろうか。
息子は自分の選んだ人生に誇りを持って進んでいってくれるだろう。
たとえそれが母の心をズタズタにしたとしても、そんなことはどうでもいいのだ。
彼が幸せなら
それでいい。
全ては神の御手の中にあると思えば、全てを受け入れることができる・・・。
所詮、明日のことは誰にもわからない。
わからないことを心配しても仕方がない。
それでも親は我が子のことを考えてしまう。
結局親は死ぬまで親か・・・。
最近、精神的にかなり卒親できたと思っていたけど
これで少し後退してしまった。
またがんばらねばね〜。😅
ドクダミママ至言
我が子は何歳になっても我が子に変わりがない。
だから悩みや心配が尽きない。
そんな時でも笑顔を作り
全能の神様に全てをお任せして生きていく。
それが心の平安を維持すること。