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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

掃除より大切なこと

 

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蜘蛛の巣さん、今は眠っていてね。

蜘蛛の巣を取るのは待って!蜘蛛は一見怖いけど実は害虫を殺してくれる家主の味方。

(出典:https://gigazine.net/news/20190818-dont-kill-spiders-in-home/

母は子育てをしながら家事もしないといけない。

子育てをしているからって家事をなおざりにしていいってことではないのだ。

 

家が汚いとイライラするし病気にもなる。

家族のために家の中を綺麗に保つことは大切。

汚していていいことなんてない。

 

それでも本当は最も一番大切なことではないのかもしれない。

 

わたしにはシャーナという友人がいる。

太陽のように明るくてキラキラした女性だ。

ふたりの男の子と4人の女の子のお母さんだ

ハッピーファミリーを絵に描いたような家庭で子供たちは皆成人して立派になっている。

どの子も何の問題を起こすこともなく社会にきちんと適応している。

 

でも家は綺麗からはかけ離れていた。

彼女の家にこんまりさんが来たらきっと卒倒することだろう。

それだけ散らかっていた。

トイレもいつ掃除したのかわからないくらい汚い。

風水の話をしたことがあるが笑い転げていた!😅

大家族だし掃除まで手が回らないのだろう。

 

その彼女の家の玄関に額に入った詩が飾ってあった。

「これが私の人生のポリシーなの。」

そう彼女は言っていた。

 

それがこれ↓

Song for a Fifth Child  by Ruth Hulburt Hamilton

五番目の子供への歌            ルツ・ハルバート・ハミルトン作 

 

Mother, oh Mother, come shake out your cloth,

お母さん、ねえ、お母さん。こっちにきてホコリをはらって、

Empty the dustpan, poison the moth,

ちり取りの中身を捨てて、蛾を殺して、

Hang out the washing and butter the bread,

洗濯物を干して、パンにバターも塗って、

Sew on a button and make up a bed.

ボタンを縫い付けて、ベッドメイキングもして。

Where is the mother whose house is so shocking?

まったくこんなひどい家のどこに母親がいるのかしら?

She’s up in the nursery, blissfully rocking.

子供部屋にいるわよ。幸せそうにゆり椅子に座っているのよ。

 

Oh, I’ve grown shiftless as Little Boy Blue

ああ、わたしはリトルボーイブルーのように怠け者になってしまったようだわ。

Dishes are waiting and bills are past due

皿洗いはまだだし請求書の支払いは遅れているし。

The shopping’s not done and there’s nothing for stew

買い物はしていないからシチューに入れる具もないし。

And out in the yard there’s a hullabaloo

それだけでなく裏庭は騒がしいときている。

But I’m playing Kanga and this is my Roo.

でも今は赤ちゃんとカンガルーごっこ中なのよ。

Look! Aren’t her eyes the most wonderful hue?

見て!この子の瞳は世界で一番綺麗な色をしているでしょ?

The cleaning and scrubbing will wait till tomorrow,

掃除も床磨き(浴槽磨き・シンク磨き)も明日まで待てるわ。

For children grow up, as I’ve learned to my sorrow.

でも子供はいずれ成長してしまうから、その時に悲しみを経験するは嫌だわ。

So quiet down, cobwebs. Dust go to sleep.

だから静かに、蜘蛛の巣さん。眠っていて、ホコリさん。

I’m rocking my baby and babies don’t keep.

今は赤ちゃんを揺らしているの。この子が赤ちゃんの時は今だけだから。

 

シャーナはこの詩の通り子育てをしていた。

蜘蛛の巣も埃も子供が育った後に対応するつもりでいた。

蜘蛛の巣は待てるけど子供は待ってはくれない。

 

今は子供たちが育ったので、家の掃除もしているらしい。

整理整頓もしているらしい。

 

私は彼女のように家を散らかしたままにしておくことができなかった。

子供の世話と家事と、両方100%やろうとした。

結果的に両方が大した出来栄えにならなかった。

  

子供たちが幼い時は

一刻も早く大きくなって手がかからなくなって自分の時間が欲しいと思ったものだ。

片付けても片付けてもきれいにならない自分のすみかを見て

精神的に圧倒されていたものだ。

家は掃除を続けても埃が完全に消えることはないし終わりがない。

整理整頓をしてもそれにも終わりがない。

だからそんなものを追いかけていても満足のいく結果は出ない。

わかっているけど無視をすることは難しかった。

そして

家をきれいに維持することに集中している間に

噂に聞いていた通り、子供たちはあっという間に大きくなってしまった。

 

思うに

今目の前の我が子との時間を大切にすることの方が大切なのだ。

雑誌に出てくるような家を維持することではないのだ。

 

シャーナの子供たちは下の二人の娘を抜かして全員結婚していて子供もいる。

いつも孫に会いに行くのを心から楽しみにしている。

お金持ちにはならなかったけれど

最も大切なものを手に入れたようだ。

それは

家族間の愛と強い絆。

自分の人生を自分の信念に基づいて生きてきたという充実感。

それ以上に素晴らしいものって他にあるのだろうか。

子供たちと5人の孫に慕われて幸せそうだ。

 

家の掃除は出来る限りにしても大丈夫。

子供が育った後でも大丈夫。

優先順位を間違えると後悔が後を絶たないものだ。

 

ドクダミママ至言

蜘蛛の巣も埃も今は待っても大丈夫。

でもあなたの子供は待ってくれない。