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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

片付けられない子供

我が家に綺麗好きな子供がいるのだろうか?

片付けが得意な子供はいるのだろうか?

全くいない!

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(出典:https://www.understood.org/en/learning-thinking-differences/child-learning-disabilities/organization-issues/understanding-your-childs-trouble-with-organization-and-time-management

我が子の例

彼らが幼い時からわたしはこの「お片づけ術」なることを一生懸命教えて来た。

でも誰もよく学ばなかったようだ。

どこから手をつけていいかわからないらしく圧倒されるそうだ。

だから紙に書いてその手順を説明したり、上から始めなさいと言ったこともある。

当然一緒にやってお手本を見せた。

 

ものがよく片付けられない人はものを増やさない方が絶対にいいと思い、わたしは家の中をシンプルにし秩序立った環境に維持することに努めた。つまりミニマリズムのように無駄なものを排除し片付けやすいようにしたつもりだった。さらにきっちりと生活習慣を整えるために時間割も決めた。

特に長男が集中困難児だったので彼のためにそのような生活リズム及び環境にしたのだ。(今思えば薬と取らせれば良かったかもと思う。)

 

それでも結果は・・・何も言えないほどひどい。

あの〜、

大体片付け方とかってね、人によって違って当たり前で、こういうことは教えてもらうとかいうレベルのことではなく自分で勝手に学ぶものじゃあないの

わたしも特に教えてもらったことはないけど、周りを見たり自分で色々試してみたりして自己流でできるようになった。

だけど、これってみんなそういうわけじゃあないんだね?

我が子を見ていて、人によってそんなこともできない人がいることが判明した。

 

一番ましなのは三男。どうしてかというと、彼は片付けるのが面倒くさくなるとみんな捨ててしまうからだ。だから片付けしなさい!というと10分で終わる。全部捨てるから。

残りの子供たちは物を溜め込むタイプだけでなく「味噌も糞も」人間。つまりゴミも服も本も一色単に部屋中に散らかすタイプである。誰も書類管理もできない。だからファイリングキャビネットを与え、ファイリングの方法を教えた。でもファイリングキャビネットは空のままで全く活用されていなかった。

 

その特性は思春期に入り悪化した。

焦ったわたしは色々対策に講じた。しかしわたしの努力には全く意味がなかったようだ。最初に基本的なコツを教えてあげてそこから自分にあうやり方を見つけていってもらえたらと思っていたのだ。でもそんな方法では学べないことが発覚した。だからかなり丁寧にトレーニングに励んだ。何年も何年も。いつかは必ずできるようになると信じて疑わなかった。

我が子は片付けられないほど手先が不器用か頭の中がかなり混乱しているタイプなのかそれともただ単に怠け者なのか。

でもどの子も楽器を弾くし、そんなに手先が不器用という訳ではない。やっぱり頭のせいか怠け者という性格が原因か。

 

うちは息子がだらしないので娘に期待していた。

女の子だし絶対綺麗好きでお片づけなんて言わなくてもやるでしょ、と

楽観視していた。

 

ところが!

 

親の期待に反し、娘はなんと兄妹の中で一番部屋を片付けれられない!

タンスの引き出しという引き出しからは服が見事にはみ出し、ベッドメーキングなるものは言わなければしない。掃除機などはいつかけているのか謎。クローゼットの中身に秩序というものはない。どんなボロでも全く処分できないタチ。だからものがどんどん増えていき溢れかえる始末なのだ。それなのに物と決別できない性格と来ている。

ちなみに

わたしはコンマリメソッドで洋服のたたみ方を教えてあげた。それも何回も。

あまりにもひどいので何年間にもわたり1週間に一回、部屋のチェックをさせてもらった。でもぐしゃぐしゃにしてタンスやクローゼットに無理やり物を詰め込み隠していただけだ。

何を教えてあげても実行しない娘にわたしはサジを下げた。本人がこれでいいなら仕方がない。

 

けれども乱雑なだけならそれは片付ければいいだけで小さなことかもしれない。

問題は、乱雑を通り越して不潔になることだ。

 

高校の時などは特にひどかった。

食べ残した昼食のサンドイッチを自分のタンスの引き出しの後ろや様々な考えられない場所に隠していた。

部屋に悪臭がするので本人が学校に行っている間に部屋に入らせてもらい調査したところ、緑や黒のカビが生えたサンドイッチが山ほど隠されていた。ベッドの下と裏、タンスの裏と中、本棚の裏、と恐ろしかった。カビというのは空中に飛び体内に入るのだ。そのため皮膚を通して解毒がされていたようで最悪のケースのニキビができていた。

生理で汚れた下着もタンスの引き出しの後ろに汚れたままで隠してあった。何回言っても改善なし。その上(通常の)下着も取り替えない。洗濯に全く出てこないのだから毎日同じ下着を身につけていたに決まっている。お風呂に入っても体をしっかり洗っていないようだった。

乱雑は許せる範囲だが、不潔はだめ!

不潔ははっきり言って罪だよね〜!(とわたしは思っている)

 

職場の人などには、もう大きんだからほっておけと言われたから、ほおっておいたらこの始末だ。今皮膚はかなり回復して来たがこのだらしない生活態度から病気になりその医療費にどのくらいお金がかかったかわからない。

 

ついにこんなにだらしないいい大人の女性(今21歳)のお守りをするのはほとほと嫌気がさした。何も言わなければ自主的にやる時もあるかもと期待していたが今の所そんな気配もないから今後も期待しない方がいい。

本人に言わせると、片付けは精神的に負担で疲れるそうだ。当然。そんなに乱雑なら片付けに時間も相当かかる。それはストレスになるだろう。それでは寝る前に5分片付けなさいと提案してみた。でも、いい考えね、と言っただけでする気配もない。

ベッドメーキングは今もしない。面倒くさいからだ。それにどうせ今晩そこで寝るんだからまためちゃくちゃになる。だからなんでしないといけないのか?と、それが彼女なりの言い分だ。

 

だらしない人というのはある一面だけがだらしないわけではないようだ。だらしなさが生活全ての面に現れるケースが多い。

娘がそのいい例である。事実だらしないのは部屋だけでない。

生活態度の全てがだらしない。時間の管理もこれに入る。現在娘は、ある日は朝の4時に寝て、翌日の正午に起き、その夜は夜中1時くらいに寝て、翌日の朝8時に起きる、とめちゃくちゃなスケジュールだ。これを娘に言わせると「自分のユニークな個性」なんだそうだ。

勝手に言ってくれ〜!

 

だらしないとかそういうのはどう見ても誰が考えても個性じゃないよね〜?

絶対欠点!だから絶対しっぺ返しがくる。こんな生活態度で病気にならないわけがない!

 

見ていられない親は時々本人が知らないうちに物を捨てる。するとこんなに乱雑なのになくなったことがわかるらしく、わたしは怒鳴られる羽目になる。捨てたでしょ!!?プライバシーゼロ!とか怒りまくっている。

だって片付けないってことはね〜、大切じゃあないってことよ。どうでもいいのでしょ?ということはゴミということ。だから捨てた。何が悪いの???

それに

この家の支払いは親がしているんだから親の所有物であり、ということは親はその家のなかにあるものを管理する権利がある。タダで住まわせてもらっている大人の子供にそんな威張った態度は許されないのだ。(ハエがブンブン言っているような部屋を無視することはどんなに努力しても不可能!)

片付けない娘が悪いのだ。

 

そりゃ苦手なのはわかる。

でも苦手なら苦手なりに努力ってもんがあるでしょうが?

だけどしない。ただ単にやりたくないから。

あのね〜。

こういうのってやりたいとかやりたくないとかの問題じゃあないと思うんだけど。

 

娘はわたしのことをOCD (Obsessive Compulsive Disorder)つまり強迫性障害と呼んでいる。

言わせていただくけど、わたしはOCD なんかじゃない。

わたしはごく普通!

うちの子供が異常なのだ。

(しかし、最近思ったことがある、娘は体力があまりないのでそういうのも関連しているかと考えられる。片付けは疲れるのだ。もっとも生まれつき体力がないのと生活態度が悪いので疲れるということが理由の一つかと思うのだが。)

 

親のせい?

彼らは自分たちの欠点を母親のせいに長らくしていた。けれども子供の将来を案じた私は嫌われてもいいから教え続けた。けれでもそのできないことで自尊心が傷つき、傷つけた母親を呪っていた。

 

悪いけどわたしのせいではありません。

こういうのは周りの人の模範が大きいと思うのだが親として模範はしっかり見せていた。(でも夫の模範がイマイチ。。。)

それでも学べない。学ぶ意欲もない。それは母親のせいではない。

 

世の中は子供がまともに育たないと全て親のせいにする人が山ほどいる。

だから言いたい。

なんでも親のせいにするな〜〜〜〜〜!!!!!

 

直せないわけではない

でも絶対に直せないわけではないのだ。確かに生まれつきだけれど、この欠点(どう見てみ欠点!)を直したいかどうかは本人の認識にかかっていると思う。

その手の教則本やネット上の情報だってたくさんある。だから完全に直せなくとも改善は可能なのだ。

 

どんな人にも欠点がある。生きていくためにはその欠点が人生に大きな悪影響を与えないように戦略が必要だ。でもその戦略は本人用の戦略でないと意味がない。ただそれを見つけるのもその本人で時間がかかる。だから自分に対する忍耐も必要で謙遜にならないとできない。ああ、それは大変そうだ。そんな面倒くさいことはやりたくな〜い!と思うかもしれない。

それなら結局本人次第ということになる。

 

片付けをめぐる親子関係

うちの子供たちのこの片付け能力の問題は親子関係をかなりギクシャクさせる原因となった。一生懸命教えようとしたことで嫌がられた。今となっては、関係がギクシャクするくらいなら諦めた方が良かったのかもしれないと思える。でも教えてあげないとわからないタイプのようだったから、手を取り足を取り教えてあげたのだ。それでもやはり結局親の教えたことなど一切従いたくない反抗心100%の人間(夫の家系は皆こういう性格)に必死になって教えてあげても意味なしとわかった。

結果的にこれは互いに苦い経験となってしまった。

 

結論

現在は娘以外はどうにかなったようだ。

理由は

1。片付けが得意なパートナーや伴侶がついた。

2。片付けられないことから大きな問題が発生し(大切な公文書をなくすなど)本人たちが欠点を変えないとまずいと認識するようになった。

 

また、自分の子供や周りの人を見て、片付けができない理由について下記のような結論に至った。

1。片付けの能力は遺伝的な要素がほとんどを占める!

2。お片づけが好きかどうかも生まれつき。

3。綺麗好きも生まれつき。

4。片付けができない人は先天的に脳の作りがそうなっている。(舅の遺伝子!)

5。片付けるとか綺麗にする事が優先順位にない。大切でないと思っている。

6。ウツなどの心の問題が影響することも場合によってはあり得る。ウツになると何もしたくなくなるから。掃除や片付けもこれに入る。

7。健康に問題がある人。体力に欠ける人。

 

これらは100%正しい!

 

ドクダミママ至言

片付けや綺麗好きかどうかは先天的及び遺伝的要因が大きい。

だから親がどんなに頑張っても苦手な子供は苦手で得意にはならない。

一応教えてあげることは大切だが大きな期待は抱けない。

親が必死になっても子供の協力と意欲が得られなければ長期的な改善は無理。

自分でいつかどうにかしないといけない状況になるまで彼らは本格的に改善しようとしない。

大人になって自分で苦労して学ぶしか術は残っておらずそれがいちばんの解決策。